植物から色を作り出す!?自然界から生み出される天然の色を利用して生地を染める。

植物染め浜五の月見草

植物染め浜五

2018年1月28日に新潟県西蒲区越前浜、日本海のすぐそばに工房を構える【植物染め 浜五】
そこで約13年間、植物染めを追及する職人、星名 康弘(ほしな やすひろ)さんにお会いしてきました。
植物染めとは文字通り「植物の力を利用して色を作り出し染色する」ことを言います。
星名さんは大きく分けて2つの染色方法を使い分け、植物の持つ色を引き出しています。
1つは媒染材に薬品を使用して色止めや発色をする方法、もう一つは天然の泥や木灰、貝灰などを利用する方法です。
天然素材で染めること、薬品を使って染めることについては良い、悪いなど賛否両論の意見はありますが、どちらが良い悪いということではなく、植物が持つ色の可能性を多くの方法を用いて追及しています。

植物染め 浜五のオーナー、星名 康弘さん。
写真に写る色とりどりの生地は様々な植物を使用して星名さんの手で染められています。

植物の根、茎、葉など様々な部分を使用して植物染めは行われます。

植物染めとは?

冒頭でもお伝えしましたが、植物染めとは名前の通り、植物の力を利用して生地などを染色することです。
他にも「草木染め」「天然染め」という呼ばれ方をすることもあるそうです。
ほとんどの植物で色を出すことが出来るため、「玉ねぎの皮」「ヨモギ」などで染めることもあるそうです。
植物染めは植物が持つ天然色素はあるものの、合成染料と違い濃く染めるのは非常に手間がかかります。
また、植物染は季節によって採れる植物が違うため、春には、夏にはメマツヨイグサ(カミツレ)などのように、生地に四季を取り入れらることが魅力の一つです。
ただ染めるということでありましたら、ご自宅でも挑戦できる楽しさがあります。
普段、ゴミにしてしまう食べ物の皮などを利用することも出来るため、素材として利用することで、食べ物を余すことなく利用できます。

こちらの写真は玉ねぎの皮です。

星名さんはこれまで採取した多くの植物を大切に保存しています。

実は今回は新潟県上越市で本建正藍染をしている職人の宇賀田さんもお越しくださいました。
新潟県の二人の生地を染める職人さんが並ぶことはめったにないので、お二人の貴重な会話と写真を撮影することができました。

星名 康弘さんの作品

工房から300mほど離れた場所【浜つばき】というギャラリーで星名さんの作品が展示されているとのことで、見に行くことができました。
浜つばきは篠澤さんご夫婦が経営されていて、多くの作家さんの作品が展示されています。

植物により多彩な色合いを引き出した星名さんの作品です。

ぎゃらりー 浜つばき

素敵な作品たちと空間を提供いただきました【ぎゃらりー浜つばき】さんのご紹介です。
こちらは篠澤夫妻が営んでいるギャラリーでもともと蔵として利用されていた建物をリノベーションしたそうです。
1階部分は薪ストーブとそれを囲むようにこだわりのスピーカーから流れる音楽。隣に畳の部屋、そして中央にテーブルとカウンターがある憩いの場で篠澤夫妻が淹れたてのコーヒーとお菓子をふるまってくれました。
今回は越前浜を中心とした作家さんの展示会でしたが、他にも様々な展示会が開かれるとのことなので、要チェックです。

ご主人の篠澤 講(しのざわ こう)さんが素敵な笑顔で出迎えてくれました。

こちらは植物染め 浜五さんと同じ建物内に工房を構える木工職人、小田晃史(おだ あきお)さんの作品。

ガラスをバーナーで溶かして作るバーナーワーク作家、松田 尚子(まつだ しょうこ)さんの作品。

今回お世話になりました皆様で記念撮影。
左から、本建正藍染職人宇賀田さん、ぎゃらりー浜つばき篠澤ご夫妻、そして植物染め 浜五星名さん。
新潟県には素晴らしい仕事をしておられる方が多く、今回の訪問でとても良い刺激をいただき、勉強させていただきました。

植物染めとガラス

さて、この日は他にもご紹介いただきました。
先ほどは植物染め 浜五星名さんの工房を拝見しましたが、実は工房の2階は【星名五左衛門商店】というお店を営んでいます。
こちらでは星名さんの作品をはじめ、植物をブレンドしたお茶や香辛料で有名なGABAN、そしてガラスの作品が売られています。
なぜ、GABANやガラスの作品?となる方もいらっしゃると思いますが、星名さんは植物には多くの可能性があるため、染めるという以外の魅力も伝えていきたい。こうした思いからお茶や植物からできている香辛料を一緒に販売しているとのこと。
ガラスは星名さんの奥様がガラス作家さんで【izumi glass studio】を営んでいます。
そのため、植物とガラスに囲まれたオシャレで楽しめるお店となっています。

植物を通じて染めるという以外の可能性も伝えています。

奥様のガラス作品。温かみのある豊かな色合いはご主人の植物染めと共通点がある気がします。

日本海を眺めながらゆっくりとお茶を飲み、作品を見れる空間はとても居心地が良く、癒されるお店です。

本日の一言

今回はNiiMoの新しい商品の企画のため、初の顔合わせとなりました。
星名さん宇賀田さん、生地を染めるという共通点を持つお二人から多くのアイディアを学びました。
また、ぎゃラリー 浜つばきさんでは、空間と様々な作家さんの作品を見ることができて、とても刺激をいただきました。
点と点が線を結び、縁となることが実感できる現場でした。
これから新商品の開発を進めていきますので、よろしくお願いします。