地域を活かす新潟県魚沼市のモノづくり

魚沼地域の材木スノービーチの床板

魚沼市産材活用促進事業とは?

新潟県魚沼市は面積の8割が森林と自然に恵まれている。
その豊かな自然を活用してスノービーチ(雪国のブナ)や根曲がり杉といった特色ある地域の木材で商品開発を行い、収益の向上や観光など経済効果を図るプロジェクトだ。
今回は大白川を中心に魚沼市と協力をしてその試作品を手掛ける。

地域産の試作品づくり

試作に用いる素材は魚沼の豪雪地帯特有の【根曲がり杉】だ。山の斜面に生えている杉は雪の重みで根に近い部分が曲がる。一般的な杉とは違い、木目が特徴的で美しい木だ。
そしてスノービーチ(雪国のブナ)。前回ブログでも紹介した魚沼市大白川のブナを使用する。
魚沼市の農林課のページでも根曲がり杉とスノービーチを紹介しているのでリンクを覗いてみてほしい。

【<NiiMo>スノービーチの記事2018.03.21】→http://niimo.net/diy-cutting-board

【<魚沼産森ひかり>根曲がり杉とブナ林】→http://www.morihikari.jp/forest/557/

魚沼産のスノービーチと杉材でつくる小屋

試作品は多用途の木製小屋だ。家庭菜園やクラインガルデン、趣味に没頭するスペース、小さな店舗、サウナなど顧客のニーズに可能な限り応えられるように設計される。
そして、木材と併せて小屋の制作には地域の工務店に依頼をして雪国の大工の技を活かすことで、魚沼らしい魅力ある作品と新たな産業として収益につなげる仕組みだ。

製材には機械を用いるが、職人の技を活かし、日本の伝統技術でもあるカンナやノミでの手仕事も利用されている。
基本的な設計図を基にオプションやオーダーでの注文にすることで、大量生産はできないが、顧客の要望に細かく応えられる。
家の建築のような仕組みはストーリーを持たせ、ただ購入するだけではなく、魚沼という地域にも興味を持ってもらえる相乗効果が得られるはずだ。

地域のモノづくり

地域材、地域の大工職人という魚沼市の特徴を活かしたモノづくり。
プロジェクトの拠点である大白川の木工センターを訪ねると、村の人々も多く出入りをして、時には知恵やアイディアを共有したり、街と村が一緒に取り組み完成を楽しみにしている。

写真手前は試作づくりに取り組む中川光嗣(なかがわみつつぐ)さん。
右奥は大白川生産森林組合の住安勇人(すみやすはやと)さん。メープルプロジェクトやスノービーチの間伐など今回のプロジェクトを含め、大白川のアピールを率先している。

作業や完成を楽しみに木工センターへ訪れる村の方。こうして地域に密着することで、新しいアイディアや知恵を多くの人から直接取り入れることができる。
今までのモノづくりでは作り手と地域、買い手と分かれていたが、魚沼市の企画するモノづくりはそれらが一体となり物語となって多くの人々と共有されている。

まとめ

海外からの輸入材が市場に出回る中、地域でのこうした取り組みはめずらしい。
新潟県魚沼市という自然豊かな地域の特性を活かして、高齢化がすすむ村や街に新たな産業を取り入れ、活性化を図る。
そこには多くの物語がつくられ、モノづくりを通じて人々の幸福と. 豊かな社会の実現を目指している。

今回は試作づくりで大白川木工センターの様子にフォーカスをあてたが、今後は本プロジェクトに携わる大工など、地域がつくるモノづくりも発信所から伝える。
スノービーチと杉材の小屋は来年度完成予定というから、出来上がりが楽しみだ。

大白川木工センター

新潟県魚沼市大白川170-1

新潟県魚沼市役所

ホームページ→http://www.city.uonuma.niigata.jp/

<農林課>
魚沼産森ひかりホームページ→http://www.morihikari.jp/